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妊娠のことなら!!【妊娠大事典】>妊娠15週までの母体と胎児

 

 

ここでは、妊娠週数ごとの 母体にあわられる心身の変化、胎児の成長の様子、 又、この週数ならではの注意点や過ごし方のアドバイスなどが詳しく説明してあります。

 

 

妊娠5週

 

妊娠5週

妊娠週数は、前回の月経開始日から数えはじめます。妊娠5週は妊娠2ヵ月目にあたり、生理が遅れて1週間たった頃です。生理不順のなかった人ならそろそろ検査薬で確認をしている頃かも知れません。受精してからまだ1ヶ月も経っていないのに、赤ちゃんは着々と成長していて、母体にも変化が見られます。

 

妊娠5週になると、超音波検査で「胎のう」が確認できます。胎のうとは赤ちゃんを包む袋のことで、排卵日にズレがなければ子宮内で1cm程度の大きさになっています。エコー写真では黒い空洞のように見えます。胎のうが確認できれば子宮外妊娠の可能性はありません。妊娠5週ではまだ赤ちゃんの心拍を確認できません。なので、妊娠はしているのですが、正常妊娠が確定したとは言えない状態です。

 

おおよそ妊娠5週の終わりから妊娠6週にかけて胎芽が確認され、妊娠8週までに心拍が確認されます。心拍が確認されたら正常妊娠が確定されたと思ってよいでしょう。妊娠5週の初めから終わりにかけて、赤ちゃんは1.5〜2.5mmから4〜6mmに成長します。まだタツノオトシゴのような形をしていて、手足などはただの小さな突起です。胎盤はまだできていないので、栄養を「卵黄嚢」という卵の黄身のようなものからもらいます。人によっては妊娠5週ですでにつわりを感じています。また、この時期に眠気を感じる人は多いようです。正常妊娠の確定はまだですが、母体はすっかり妊婦モードです。

 

 

妊娠6週

 

妊娠6週

妊娠6週になると、胎のうの中に赤ちゃんがいることを確認できます。この頃の赤ちゃんは「胎児」ではなく「胎芽」と呼びます。妊娠5週の段階で赤ちゃんが見えなくて不安だった人も、胎芽を確認できてホッとしていることでしょう。早ければ心拍も確認することができますが、妊娠6週時点で心拍が確認されなくても、まだ心配する必要はありません。

 

胎芽の確認ができたら、その大きさを測ります。妊娠6週という初期の赤ちゃんは、両親の体型がどうであれ、ほとんど大きさに差はありません。よって、胎芽の大きさが分かれば、出産予定日を割り出すことができます。子宮内の赤ちゃんは“気をつけ”をしてくれませんから、頭からお尻までの長さである「頭殿長」を測ります。

 

妊娠6週のはじめからおわりまでで、赤ちゃんは4〜6mmから7〜10mmにまで成長します。1cmにも満たない小ささですが、脳・視床下部・腎臓・乳腺・生殖器など、体の大切な器官が続々と作られています。特に重要な頭部の成長が著しいため、かなり頭でっかちな形をしています。母体にも変化が見られます。妊娠6週になると、頻尿やつわりの症状が出る人が多くなります。また、不安やイライラなどの情緒的な問題を抱える人も。妊娠に対する動揺と、ホルモンバランスの変化による自律神経への影響が考えられます。

 

 

妊娠7週

 

妊娠7週

妊娠7週は妊娠2ヵ月の最後の週です。生理が遅れてからもう1ヶ月経ちます。ほとんどの人が初診を終えていると思います。妊娠7週頃には赤ちゃんの心拍が確認されます。最近では超音波検査の画像を妊婦さんにもモニターで見せてくれることが多いです。赤ちゃんの体の中で、小さくピコピコ動くものが確認できたら、それが心拍です。心拍が確認できたら、正常妊娠は確定したと言ってよいでしょう。流産の確率も15%から5%にぐっと減ります。病院からは母子手帳を受け取りに行くように言われます。

 

妊娠7週の赤ちゃんは、頭殿長(頭からお尻までの長さ)が7〜10mmから13〜16mmです。手や足がのびて、魚っぽかった形状からだんだん人間らしくなってきます。心臓はすでに4つの部屋に分かれ、脳や内臓、神経など重要な器官の形成も、妊娠7週で最終段階に入ってきました。

 

妊娠7週における母体の主な症状は、つわり、便秘、肌荒れ、おりものの変化などです。つわりはだいたい妊娠12週〜妊娠16週まで続きます。すでに辛い症状に悩まされている人も多いでしょう。あまりにも重いつわりは妊娠悪阻のおそれがありますから、我慢しないで病院に相談してみるのも大切です。中にはまったくつわりがないという人もいます。「つわりは赤ちゃんが育っている証拠」と言われるため、全然気持ち悪くないと逆に不安になるかも知れませんが、2〜3割の妊婦がつわりを感じないと言われているので、過度に心配することはありません。

 

 

妊娠8週

 

妊娠8週

妊娠8週目になると、いよいよ妊娠3ヶ月に入ります。まだ妊娠初期にあたりますが、心拍も確認できて、ひと安心している人も多いでしょう。妊娠8週になると、それまで「胎芽」と呼んでいた赤ちゃんを「胎児」と呼ぶようになります。ただし、病院や文献によっては妊娠8週目からではなくて胎齢(在胎期間)で妊娠8週になってから胎児と呼ぶ場合もあります。いずれにしても、魚や爬虫類のような形からだんだん人間らしくなってきます。大きさはまだ2cm程度です。実は、妊娠8週にはすでに赤ちゃんは子宮内で小さくですが動いています。まだ母体側から感じることはできませんが、胎動が始まっているのです。

 

つわりは一般的に妊娠8週から妊娠10週がピークだと言われています。辛い症状に悩まされている人が多いでしょうが、自分に合った工夫を見つけて乗り切りましょう。つわりの原因は妊娠して大量に分泌されるホルモンですが、環境やストレスも大きく影響します。家事や仕事が負担なら、できるだけ軽減するようにしましょう。周囲の理解が得にくい場合は、思い切って「妊娠悪阻」だと言って入院してしまうなどの方法はどうでしょうか?あとは、空腹や満腹にならないように、少しずつ小分けにして食べると症状が軽減する人が多いです。家にいると休めなくて無理せざるを得ない環境にいる妊婦さんは、お医者さんや看護師さんに話して事情を理解してもらえれば入院が可能です。現にそうして、のんびりした妊娠ライフを送っている方が実際、入院するとちらほら居てびっくりした経験があります。

 

 

妊娠9週

 

妊娠9週

妊娠9週はつわりのピークの真っただ中です。また、見た目には分かりませんが、子宮が徐々に大きくなってきています。妊娠9週には赤ちゃんも骨の形成が始まり、脳の表面にしわが入り始めます。妊娠9週の赤ちゃんは、頭殿長(座高のようなもの)が22mmから30mmくらいです。軟骨のような骨が、これからじっくり時間をかけてしっかりとした骨になっていきます。また、脳の発達も始まり、表面にしわが出来てきます。下を向いて頭が胸にめり込むような姿勢だったのが、首が出来て少しまっすぐになってきます。妊娠8週か妊娠9週頃にはしっぽのようなものは消えています。妊娠5週頃には単なる突起物でしかなかった手足も、ひじやひざの関節ができて、指も分かれ始めます。2頭身の小さな人間です。

 

外見だけでなく中身もしっかり作られてきます。心臓の形成はほぼ完成しているので、力強い鼓動が見られます。胃は消化液を作り、肝臓は血液を作り始めます。腎臓も血液をろ過して尿を出す仕事を始めています。生殖器も発達してきていますが、
超音波検査で性別を判定するにはもう少し時間がかかります。

 

妊娠9週にはつわり、肌荒れ、便秘など、あらゆる妊娠症状に悩まされるでしょう。まだ胎盤が完成していない時期ですので、母体はあらゆる方法で胎児を守ろうと必死で働いています。そのため、身体的・精神的に不調が生じるのは何ら不思議ではありません。安定期まで、もう少し頑張りましょう。

 

 

妊娠10週

 

妊娠10週

妊娠10週は妊娠3ヶ月の真っただ中です。赤ちゃんは骨や筋肉、体の細かなところが急成長していきます。お母さんはつわりのピークが終わりを迎える頃です。妊娠10週の赤ちゃんは、身長(頭殿長)が31〜42mm、体重は約5〜8gです。この時期は1日で1.5mmも大きくなります。それでも、妊娠10週時点では、正産期である妊娠37週〜妊娠41週の体重に比べて500分の1くらいしかありません。骨はだんだんと硬くなってきて、手首足首などの関節もできあがります。

 

同時に歯ぐきの中に歯の芽がちゃんと20本分形成されています。 指が見分けられるようになり、その指先に爪もすでにあります。皮膚がしっかりしてくるので、これまで半透明で体の中が透けていたものが、だんだん見えなくなってきます。妊娠10週頃には内臓が機能し始め、神経も反応するようになります。神経が発達することによって、赤ちゃんの動きも活発化します。手足を動かしたりする様子が超音波検査で見ることができ、超音波ドップラーで胎児の心拍音を聞くことができます。

 

お母さんのお腹はまだ外から見ても変化はないでしょう。妊娠前は鶏の卵くらいだった子宮は、妊娠10週では握りこぶしくらいの大きさです。まだ恥骨の後ろにすっぽり収まるサイズです。つわりのピークが終わる頃ですが、個人差があります。

 

 

妊娠11週

 

妊娠11週

妊娠11週は妊娠3ヶ月の最後の週です。赤ちゃんは重要器官の形成が終わり、羊水の循環システムができます。お母さんは立ちくらみや乳房の張りやふくらみ、便秘などの体調の変化を感じている頃でしょう。妊娠5週から妊娠11週までを器官形成期といって、神経系・呼吸器系・消化器系・循環器系などの重要な器官が急ピッチで作られる時期です。妊娠11週が過ぎれば一応各器官は完成しており、今後薬などから何らかの影響を受けたとしても、奇形などのリスクは相当減ります。

 

妊娠と薬の関係において、妊娠4週目から妊娠7週の前半までを「絶対過渡期」といい、薬などによる催奇形性のリスクが非常に高い期間です。妊娠7週の後半から妊娠11週の終りまでを「相対過渡期」といいます。相対過渡期は絶対過渡期に比べて危険度は下がりますが、それでも注意が必要な期間です。子宮の中では、羊水の循環システムができ上がっています。妊娠11週になると、赤ちゃんは羊水を飲み、腎臓で尿を作って、それを羊水内に排出するようになります。そしてまた羊水を飲み、不純物をろ過して羊水に還元します。こうして羊水を循環させることによってきれいさを保つことができ、同時に泌尿器系の機能を発達させることができます。ちなみに、赤ちゃんの尿や羊水は完全な無菌状態です。

 

 

妊娠12週

 

妊娠12週

妊娠12週は妊娠4ヶ月の始まりです。まだ安定期とまではいきませんが、妊娠初期の不安定な精神状態や不快な症状が徐々にやわらいでくる頃でしょう。ここまで成長した赤ちゃんなら、染色体異常などで自然流産する可能性はほとんどなくなります。妊娠12週の赤ちゃんの大きさは、身長(頭殿長)が6cm以上、体重は10〜15gです。妊娠3ヶ月の頃に比べて成長のスピードは少しペースダウンします。赤ちゃんの動きもかなり激しくなり、子宮内で体を曲げ伸ばししたり、キックしたりしています。それでもたっぷりの羊水の中にいるので、胎動を感じるのはもう少し先です。

 

妊娠12週になると、耳たぶやまつ毛、眉毛などができ、顔の形も整ってきます。口を瞬間的に閉じて、物を飲み込むような動作を見せます。心臓、肝臓、胃、腸など、内臓の形成はほぼ完了しているので、これからは機能を成熟させていく時期に入ります。

 

妊娠12週、つまり妊娠4ヶ月に入ると、これまでの妊娠初期症状がずいぶん楽になります。つわりは既にピークを過ぎ、ホルモンの影響で不安やイライラを感じていた人も、いつの間にかすっきりしているかも知れません。子宮はグレープフルーツくらいの大きさになり、膀胱が圧迫されて頻尿になりやすくなります。妊娠12週頃には定期健診がこれまでの2週間に1回から4週間に1回になるところが多いようです。

 

 

妊娠13週

 

妊娠13週

妊娠13週は、妊娠4ヶ月の2週目です。赤ちゃんは指しゃぶりをするなど、複雑な動きができるようになりました。お母さんはつわりなどの症状が和らぐ一方で、便秘など別の悩みが出てくる頃かも知れません。妊娠13週の赤ちゃんは、身長(頭殿長)が75mm、体重が20gほどです。この頃からだんだん体の大きさや成長のスピードに個人差が出てくるようになります。

 

親指をしゃぶるなど、指を使い分けられるようになります。手に何かが触れたら反射的に握る反応を「掌握反射」といい、妊娠13週頃には見られます。この頃の赤ちゃんの手にふれることができたら、あなたの指を握ってくれるでしょう。その他、手首を曲げたり、足の甲を動かしたり、つま先を丸めるなど、かなり細かい動作もできるようになりました。肺はまだ羊水に満たされていますが、肺を動かして呼吸の練習のようなことをしています。

 

妊娠10週までがつわりのピークと言われていますから、妊娠13週頃には治まっている人が多いでしょう。つわりが治まると次に襲ってくるのは旺盛な食欲です。食事が楽しいのは良いことですが、食欲のままに食べると肥満や高血圧になるおそれがあります。また、ホルモンの影響と、大きくなってきた子宮が原因で、便秘になりやすい時期です。食物繊維の豊富なメニューを選び、規則正しい食生活を送って下さい。妊娠13週においてはまだ骨は作られている途中ですから、カルシウムもしっかりとりたい栄養素です。

 

 

妊娠14週

 

妊娠14週

妊娠14週は妊娠4ヶ月の3週目です。もう少しで胎盤が完成します。赤ちゃんは体や手足の比率が出産時とほぼ同じになります。そろそろお腹のふくらみが気になりだしたお母さんがいる頃です。妊娠14週の赤ちゃんは、身長(頭殿長)が80〜93mm、体重が25gほどです。ただし、妊娠初期を過ぎると胎児の大きさには個人差が出てくるので、あまり気にする必要はありません。雑誌や専門書、妊娠に関するウェブサイトでも、平均身長や体重に誤差が見られます。

 

妊娠14週時点では、赤ちゃんに脂肪はまだついていませんが、筋肉や骨格がしっかりしてきて、頭と体や手足の比率が出産時と変わらなくなります。羊水の中でクルッと回転するくらい、運動量が増えて来ます。妊娠14週頃には、脳細胞をつなぐ神経回路が作られるので、大きな音なら聞こえているのではないかと言われています。

 

こうした脳の機能の成長期に、お母さんが強いストレスを感じると、それが赤ちゃんに影響することがあります。できるだけ穏やかな生活を心がけましょう。妊娠14週くらいになるともうすぐ安定期ですので、体調も随分良くなっているでしょう。散歩したりストレッチをしたり、適度な運動は心身ともに良い影響を与えます。また、そろそろお腹が膨らみ始める頃です。妊娠線予防は早めにやっておくと安心です。

 

 

妊娠15週

 

妊娠15週<

妊娠15週は妊娠4ヶ月の最後の週です。妊娠初期の最終週で、もう安定期の入り口にいます。赤ちゃんの外形や器官はほぼ出来上がり、内臓などの機能も成熟しています。妊娠15週〜妊娠16週の間には胎盤が完成します。胎盤が完成したら本格的に安定期ですよ。妊娠15週頃の赤ちゃんは、身長(頭殿長)が80〜93mmに、体重は80gほどです。体の外形や器官などの大まかな作りはほぼ完成しており、内臓などの機能もこの1ヶ月で見違えるほどに成熟してきました。

 

指紋ができ、爪が完成するなど、細かい部分も着実にできてきています。妊娠15週頃になると、顔の表情にバリエーションが出てきて、しかめっ面やリラックスした顔などを見せてくれます。まぶたはまだ開いていませんが、まぶたの下では眼球がゆっくりと動くようになっています。この時期の心臓は小さいながらも力強く動いていて、1日に25リットルもの血液を循環させています。赤ちゃんが口にふれたものを反射的に吸う行動を「吸啜(きゅうてつ)反射」といいます。妊娠15週には子宮の中で赤ちゃんの吸啜反射が始まっています。

 

妊娠15週には胎盤ができている人も多いと思われます。胎盤が完成すると、栄養や酸素は胎盤を通して受け渡しが行われます。胎盤がこのような大変な仕事を代行してくれるようになって、母体は非常に楽になります。